仕事帰り、通勤の電車に乗る。

何かあったらしく、少し遅れての発車となった。
つまり、乗れなかった人が乗ってくるということ。

ドアの近くに乗っていたが、人の流れには逆らえず、少し奥へ押し込まれる。
そう、その人(白髪の男性)も押してきた。

もちろん後ろにも人がいるので、押されたところで奥に行けるかどうかはわからない。
後ろからも押し返され、その力はひげよねの身体を通して前の人に伝わる。
まぁ、できるだけ行きたくない気もある。

で、その人は、ジロジロと睨みつけてきた。
赤くはなっていないが、少しお酒を飲んでますか?という目つき。
睨まれても、こちらには非がない(つもりだ)し、何ですか?という感じで見返す。
フンッという感じでドアの方を向いて立った。

電車が動き始める。
混んでいるのは、その人も重々承知でしょう(押し込んできたのだから)。
変に身体を動かすのは、周りに迷惑。
しかし、首がこっていたのですかね…、首を回し始める。
何度も何度も大きく。
こちらの顔に当たるか?というくらいに。
当然避けます。

途中駅に着く。
今度は後ろのドアが開いて、人が入ってくる。
前に押される。
何とか耐えようとします。
で、その人、押されたのが気に入らないのか、「少しは我慢しろよ!?」と言ってきた。
いい加減、こちらも気に入らなかったので、逆に文句でも言おうかと思ったけれど、喧嘩のようなことになって大事になるのも嫌だし、あと少し我慢すればこちらは降りるので、「は?してますが?」と言っておいた(多分、嫌な目をしてたと思う)。
ほんのちょっとだけ、睨み合うような感じになったかもしれない。
その人は、雰囲気でフンって感じを出して、ドアの方に向き直った。

次の駅、今度は前のドアが開く。
降りる人がそこそこいるが、乗ってくる人もいるので、どちらかと言うと、乗客は増える。
その人は、乗ってきた人に押されて横に動いていく。
見ると、その人も動かないですむように手すりに捕まっている。
けど、押されて動いた。
押してきた人には何も言わない。

次の駅、ひげよねは降りる。
もう、知らない。
でも、気分だけは何だか良くなくて、コンビニで買って帰ろうと考えていたのを忘れて帰宅。
再度、出かけることになった。

ま、こちらも「自分が…」という気はあったのは確かだし、お互い様なのだろう。
反省。