ルリユール (一般書)
村山 早紀
ポプラ社
2013-10-11



お!本カテゴリの101冊目だ。
このところ、学術書、それに近い書籍など、かたくない本になってます。

ルリユール:製本。装丁。特に、職人が手作業でつくる、工芸品としての装丁やその技術のこと。
(デジタル大辞泉 )

本の再生・作成をテーマに、主人公の瑠璃が不思議な体験をする物語です。
空想のお話。
優しい、優しい、お話です。

昔はこういう本を読んだなぁと思いながら読みました。
全体は4章で構成されているけれど、それぞれの章を短編としても読める。
4章を初めから最後まで読むと1つの話として纏まって、次の話へ繋がる。
著者の力量が出ています。

実家にある、古い百科事典や世界の名作集などの本を思い出しました。
ずっと本棚に入っている。
本は古くても、内容は古くない。
また広げるときは来るかなぁと想像してしまいました。
そして傷んでいたりしたら、再生できるのかな?と。

本のカバーの手触りは、昔ながらの本という感じ。
出版社や関係者も「本」を題材にした内容だけに、思い入れがあったのでしょうか。

話はここで完結しても問題はない。
でも、続きを書いて欲しいな。