長文(だらだら書いてます)

製品レベルについて、非常に多くの意見が飛び交っている。
満足・不満足は、期待と現実のギャップの差によって生まれる。
したがって、ほぼ確実に、同じ満足レベルの顧客はというのは存在しない。
どんな製品であろうと、全ての人に満足されることはない。
「ここまで出来ていれば満足」というものは人によって異なる。
顧客が多くなれば、その満足感に対する評価も多く、バラけることになる。

将来的に広く一般の人に使用してもらうことを考えた場合、母集団に含まれるさまざまな顧客層を反映した集団を対象とすると、一般化するための課題などが得られやすい。
これは、食品の関東地域限定発売などで取られている手法。

さて、顧客を限定した場合にはどうなるか。
今、enchantMOONに対しては、イノベーターやアーリーアダプターを対象にした方が良かったのではないかという意見がある。

イノベーターやアーリーアダプターに向けて発売し、意見を取り入れたとしよう。
この集団は母集団を反映したものではなく、非常に偏った集団である。
したがって、この集団で認められたとしても広く一般に普及しようとする際には、いわゆるキャズムをどのように乗り越えるかが問題となる。
この時になって初めて多くの非難を受け、試行錯誤する。
多くの製品は、偏りのある集団に対する評価を得た後でキャズムを乗り越える。

enchantMOONを実際に購入した人が、どのような人なのか?…アンケートでもとってみないと、イノベーターやアーリーアダプター以外にも購入しているのかはわからない。
広く一般に購入されたとして考えてみると、上記のような偏った意見収集ではなく、一般化する際の課題を早い段階で取得出来たと考えることもできる。
まぁ、これが良いことかどうかはわからない。
ベンチャー企業の製品として考えると、ニッチな領域でまずは成功…の方が良かったかもしれないし。
でも確実に、今得られる厳しい意見は、製品を良くしていく上で貴重な情報であることは間違いない。

今得られる情報を、いかに消化するかがUEIに課せられた課題だ。

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この課題を消化するのに、ベンチャーでは無理という意見があるようだ。
本当にそうなのだろうか。
大企業でないからという意見のようだが、大企業であれば逆に事業の中止を早々に決定するかも。
MSのように、ソフトで大企業になってから、surfaceを作れというのだろうか。
これは、極論かもしれないが、ベンチャーとして挑戦するなと言われているような気がした。
ベンチャーに対して身の程しらすと断罪することは、大企業を持ち上げ過ぎだ。
大企業も衰退するし、もとはベンチャーだ。

世の中、分業である。
大企業で実行できない製品化を、ベンチャー企業が行っていると考えることができる。
ということは、大企業の事業撤退とベンチャーの事業撤退は同じ事だ。
もちろん、製品を世に問うたベンチャー企業が最終的に倒産することはありえる。
ベンチャー企業とて、従業員が居るわけであるし、倒産は避けなければならない。
そのため、経営者は会社を存続させるための意思決定をする。
UEIの社長、清水氏はこのことに対して「会社の経営が傾かない限り」と語っている。
これは、「会社の経営が傾く事態になったら、躊躇なくenchantMOONの事業を中止する」と語ったことと同義だ。
その時が来たらキッチリ決断すると言っているのであって、ズルズル続けますと言っているのではない。
このことを理解した上で、UEIのenchantMOON事業を応援している。

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追記
enchantMOONに対して、GALAXY Note 2で十分という意見がある。
この意見は、おかしい。
製品コンセプトを無視している。
比較する上での前提条件は整えましょう。