経営戦略の教科書

遠藤 功  著
光文社 (2011)
1110-201x300

経営戦略の教科書 (光文社新書)
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早稲田大学のビジネススクールで教鞭を取られている遠藤先生の本。
学生満足度No.1の講義内容を纏めたものらしい。

内容としては以下のようになっています。

はじめに
講義1 経営戦略とは何か
講義2 「ゲームのルール」を理解する
講義3 グローバル競争と経営戦略
講義4 「選択と集中」という考え方
講義5 戦略代替案の考え方
講義6 リーダーの戦略
講義7 チャレンジャーの戦略
講義8 ニッチャーの戦略
講義9 経営戦略とは「仮説」にすぎない
講義10 成長と経営戦略
講義11 M&Aと経営戦略
講義12 現場起点で経営戦略を立案する
講義13 起業と経営戦略
講義14 経営戦略の実現性
講義15 破壊と創造
補講1 「資源ベースアプローチ」という考え方
補講2 「残存者利益」という考え方
補講3 フレームワークに使われるな
おわりに

さて、読んで思ったことですが・・・。

まぁ、220~230頁程で上記のように15講義分+αが書かれている新書と
いうことで分かると思いますが、1つ1つに関しては内容は薄いです。
それぞれに、例となるケースの概略が書かれているので、この点は良いと
思えるかな。

軽く読めるので、経営学をまったく学んだことのない方にとっては良いかも
しれませんが、少々かじったことのある方には物足りないと感じるかな。

内容的にも、確かにビジネススクールでも扱うこと、教えられることでは
ありますが、本書内の説明は学部レベルかもしれません。
学部生用の教科書としては良いのかも・・・と。

入門書として書かれているのだと思います。

本屋に置かれていて、タイトルに惹かれて買いましたが、それほどの時間を
要することも無く、さーっと読めました。