ランチェスター思考
-直感的「問題解決」のフレームワーク

福田秀人 著
東洋経済新報社(2010)

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ランチェスター思考 2 ―直観的「問題解決」のフレームワーク
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以前読んだ「ランチェスター思考-競争戦略の基礎」のⅡにあたる本です。
ホントは別の本が主流(今、読むべき本)なのですが、こちらを先に読み終えてしまったので、ご紹介。
(昨年夏に発売された本ですので、既に読まれている方も多いと思います。)

Ⅱを読むべきかは迷ったところもあるのですが、Ⅰというべき本を読んでいるので、読んでおこうと
手に取った次第です。

内容ですが、以下のようになっています(節、項などは省略)。

はじめに
Ⅰ部:現場リーダーの意思決定<直感的意思決定と任務指揮>
 1章 意思決定の指針-スピード第一、安全二の次
 2章 直感的意思決定の励行-司令部からの情報も疑え
 3章 任務指揮の励行-命令一元化、権限委譲、責任絶対性の原則
 4章 指揮と統制の原則-忍耐力の限界をわきまえ、目を見つめる
 5章 不在指揮による教育-やらせてみせ、失敗させて、人は育つ
 6章 警戒の原則-常識的な警戒が大事
Ⅱ部:上級リーダーの意思決定<分析的意思決定と直感的意思決定の併用>
 7章 作戦計画の意義と条件-バック・キャスティングの実行と集団的浅慮の回避
 8章 作戦計画の作成-MDMPと批判的思考の励行
 9章 作戦の指揮・統制-前線に進出し、OODAサイクルを回す
10章 情報システムの構築と運用-中央集権的なシステムの追求
11章 危機を管理する論の脅威-キューバ危機対応とICSの過大評価
12章 教訓操作の脅威-「坂の上の雲」の下の現実
終章 特に大事な原則と方法-ロジカルシンキングの副作用
おわりに

基本的に、米軍、自衛隊などの指針を元に「企業であればこうでしょう」という内容が書かれています。
そのため、Ⅰの本に比べると読みやすいか、逆に分かりにくいと思うかのどちらかになると思います。
ただ、軍隊的なところをそれなりに流して読む分には、Ⅰより読みやすいかな。

トレードオフにある課題(例えば「迅速と的確」)、IT・情報有用性の限界、PDCAサイクルの問題点や、
ロジカルシンキングの副作用など気付かされることはそれなりにあり、付箋を何枚も貼ってしまった。
まぁ、若干「それは視点の問題なども考慮しなくてはいけないのではないか?」と思う内容があったが、
概ね読んで損はないと思います(Ⅰなどランチェスター関連を読んでからの方がいいかも)。
論文で参照文献として載せようかなと思う1文もあったし・・・