東京大学 知的資産経営総括寄付講座公開セミナー
知的資産ビジネス塾の第22回に本日行ってきました。

ほんとに久しぶりに参加です。
先月も行きたかったのですが、都合が悪く行けませんでした。

さて本日の内容(タイトル)ですが、
『21世紀の日本企業
 -アジアの成長と共に歩む新たな競争優位の構築に向けて』
でした。

内容としては、西口先生と経産省の佐伯氏の2名の発表+質疑応答です。

西口泰夫先生ですが、
同志社大学 技術・企業・国際競争力センター シニアフェロー
同志社大学大学院ビジネス研究科 客員教授
独立行政法人科学技術振興機構 特任フェロー
という肩書を持たれています。
以前は京セラの社長・会長を歴任された方です。現在は相談役です。

発表内容は
『新たな技術経営の取り組み-日本のエレクトロ産業に視点をおいて』
でした。
発表の小項目としては以下の様になります。
1. 日本のエレクトロニクス産業の低迷とその要因
2. 新たな技術経営
3. 新たな技術経営による産業構造構築と成長戦略

1.の項目に時間をかけて発表されて、2.3.が少々駆け足となったのは残念でしたが、非常に面白い
内容でした。
まぁ、1.に時間をかけたというのは、既に企業人から研究者になられたということでしょう。
時系列での変化、外的要因、日本のエレクトロニクス産業と韓国:サムスン・日本の自動車産業との
比較等、日本企業の収益率低下の要因を説明されたのは分かりやすかったです。
私の研究に絡むかなぁと思ったのは特許を参考情報として取り上げていること。
登録特許消滅率と企業の収益の相関をみる視点は非常に面白いと思った。
このような研究が自分に出来るだろうか・・・

さて、次は経済産業省の佐伯耕三氏の発表。
発表内容は
『日本のものづくりの強化に向けて-国内投資促進に向けた課題』
でした。
発表の小項目としては以下の様になります。
1. ニッポン製造業が直面する課題
2. これからの「成長」と「雇用」のタネ
3. 国内投資の促進に向けた政府による取り組み

西口先生と同様の(でも少し違う)切り口で日本のエレクトロニクス産業の実態・課題を述べられました。
政府見解ではなく自分の見解としながらも鋭い指摘や笑いを取る素晴らしいプレゼンでした。
ガラパゴス化が悪い面だけではないことには賛同。
開発の時点によって収益が変化する点を、企業の設備投資やガラパゴス化等に関連付けてされたのは
非常に興味深いものでした。
あと、政府の企業支援の状況を聴けたのは良かったです。

お二人に共通している考え方は、今後、全体最適化の考えが非常に重要になるという点と思いました。
企業内だけでなく、企業間を含めたシステム構造の最適化。
この辺りは、今、私が勉強しているネットワーク分析的な面と共通性があるように感じた。

本日の全体のタイトルの『-アジアの成長と共に』という点については物足りないかもしれませんが、
受講前の期待を上回る内容で、受講して『正解』でした。