|新訳|科学的管理法
 マネジメントの原点

フレデリック W.テイラー (著), 有賀 裕子 (翻訳)

ダイヤモンド社 (2009/11/28)



フレデリック W.テイラー が、1911年に著した本の新訳本です。
今更・・・という声もあるかもしれませんが、古典としてしっかり読んで
おかなくてはならないかなと思い、先日発売された本を読みました。

科学的管理法に関しては、読む前のひげよねも含めて、一般に誤解が多く
あるように思う。
一番大きいのは、「人を機械のように扱う」という考え的なもの。

しかし、読んでみると、それは間違っていることに気がつく。
「人間観察」「人間理解」が根底にあるのだ。
そのため、適材適所で、従業員の豊かさと、雇用主の繁栄を作り出すための
システムを作ろうとしている。
そのために、適材でない人の配置換えなども仕方ないという立場を取っているが、
それは現在の企業も同じだろう。

確かに、19世紀から20世紀にかけての研究であるから、いくらアメリカで
研究された内容と言っても、現在と社会環境は大きく異なる。
ただ、今ある様々な「論」は、この科学的管理法の焼き直しではないか?とも
思ってしまう点が、所々あった。

例えば、マネジャーと従業員が共に相互理解、共栄、自主性の発揮を求めて
いるという点は、現在のHRMにも通じる点があると思う。
働き手1人ひとりをよく知り、各自にふさわしい処遇と協力体制を構築することが
大切であり、集団の中の一員としてしか見ないのはマネジャーとして失格だと
言っている。

例えば、作業の分析によって、どのようにすれば効率が良くなるか、質が良く
なるかなどは、まるで、トヨタのカイゼン活動ではないか。

また、消費者が最終顧客であることを忘れていけないことも、しっかり述べられている。

実際、読んで良かったと思う。